(第2話からの続き)

友人のひと言「じゃあ、独立すれば?」とのアドバイスに、一念発起した私は、その後2週間で、テナントを借り、パソコンやデスク等の機材を揃え、看板も設置した。

あとは、生徒さんを待つだけ、、、

ん? あれっ!

そもそもパソコン教室を開いたのを誰も知らない。生徒さんになりうる人は、ここのパソコン教室の存在を知らない。ここからが、集客の苦労の始まりです。まずは、パソコン教室がオープンしたことを地域の方々に知って頂かなければならない。

チラシを作ろう!

自分でパソコンを使って、ワードでチラシを作成。原版はできたけれど、プリンターで印刷するには、時間も費用も掛かるので、印刷会社を探した。近くに昔ながらの印刷会社に依頼して、3,000枚を印刷。それを地元の新聞やさんに持ち込んで、折込みしてもらった。待つこと1週間、初めての生徒さんが来てくれた!嬉しかった。その方のことは今でも忘れられません。

それからというもの、チラシを手作りしては、新聞折り込みをしてもらうと、生徒さんがチラホラと来てくださるようになった。

 

でも、毎月、チラシを折り込みして、数人の生徒さんに来てもらう程度では、家賃や自分の収入も計算すると採算が合わない。もっとどんどん生徒さんに来て欲しい。そう思っても大きな広告費用の余裕はない。駅前で手配りをしようかかとも思ったけれど、恥ずかしくてできない。近所へのポスティングも一人では心が折れてしまう。

こんな状態を1年くらい続けました。生徒さんはある程度の人数はあるけれど、途中でやめていく生徒さんもいる。いつも生徒さんの集客に気をもんでいました。