(第1話からの続き)

友人からのひと言「じゃあ、独立すれば?」の言葉を、一晩考えた私は、私に独立なんて出来るのだろうか。と、半信半疑ながらも次の日から独立の為のテナント探しを始めました。

「独立といっても私に出来ることはなんだろう。」私に出来ることは、一つしかありませんでした。数年間やってきた、パソコン教室の運営です。前職で数百名の生徒をもっていた私にはこれしかないと考えました。

栃木県宇都宮市の駅前をウロウロして、空き物件がないかとあちこちを見ました。ここがいいな! と思った物件の管理の不動産会社に電話して、家賃を聞くと、月額30万円です、という回答でした。もちろん、その他に礼金敷金もかかります、その時の私には、そんな余裕はありません。あちこちを探し回り、小さなビルの一室、10坪の物件を見つけました。家賃は、95,000円、これ位は仕方ないかなあ、と思いつつ、不動産会社に行き、手続きの書類を貰いました。保証人が必要と聞き、さあ、どうしようと思案しました。その書類を手に、そのまま、自分の実家の兄を頼って、保証人の判子を押して貰いました。

テナントが決まれば、やることはわかります。パソコン教室を始めるためには、まずはパソコン5台をネットで購入。デスクとイス、応接セット、看板、冷蔵庫、、、初期費用は、300万円位でした。

 

パソコンを教えることはできる私ですが、パソコンの初期設定、ネットの回線引き込み等は、当時、大学生だった息子に依頼しました。デスクの組み立て等は、友人にランチをご馳走してタダでやって貰いました。

看板は、誰も知り合いがなかったので、電話帳を開き、上から順に見ていって、この辺かなあ、という業者に依頼しました。内装は、その看板業者の知り合いに依頼しました。

なんとか、パソコン教室をオープンできる準備が出来たのは、友人から「じゃあ、独立すれば?」と言われた日から、2週間後でした。

ただ勢いだけで動いた2週間でした。

さて、「パソコン教室がオープン!」しました。

でも、当然と言えば当然ですが、生徒がいない、、、

これからが集客の苦労が始まります。

(第3話へ続く→)