(第1話から続く)

友人からのひと言「じやあ、独立すれば?」とのアドバイスを受けて、その気になって、2週間後にはパソコン教室をオープンさせてた。でも、パソコン教室の生徒を集める為に試行錯誤していた私は、1年後にビジネスマッチングの異業種交流会に参加するようになった。そして、またその1年後に今度は、早朝の経営者の勉強会に参加するようになった。いろいろの業種の先輩経営者様とお会いするようになり、私には毎日が学びの日々でした。

そんなある日、ある先輩経営者様からこんな質問を受けました。

「どんな仕事をやっているの?」

すかさず、私は答えました。

「パソコン教室をやっています。」と。

その社長様は、こう言ってくれました。

「パソコン教室は、個人向けのものでしょ。せっかく、経営者の勉強会に入って、地元の社長と多く接するようになったのだから、何か、法人向けの事業をやってみては?」との言葉を頂きました。

私の心境は、まさに目から鱗でした。パソコン教室を開業してから3年、生徒さんは30人~40人程度はいましたが、ずっと自転車操業の状態でした。

 

法人向けの仕事は、何が出来るのだろう、と考えました。そこで、ふと思いついたのが、ホームページ作成でした。パソコンはそれまで、自分では数十年使っているし、生徒さんにも使い方は教えてきました。その中で、ホームページ作成もひとつの講座としてやっていました。それを今度は、企業のホームページ制作を請け負う仕事をやってみようと思ったのです。それからは、「ホームページ制作の仕事をやっています。」と言うようにしました。そして、少しずつ、ホームページ制作の仕事を請け負うようになっていきました。パソコン教室の生徒さんは、新規募集は控えるようにして、半年程度でホームページ制作の事業を専門でするようになりました。

先輩からのアドバイス、「法人向けの仕事をやってみては?」というアドバイス、当時の私にとっては、天からの言葉でした。

 

(第3話へ続く)