(第2話から続く)

友人からのひと言「じやあ、独立すれば?」とのアドバイスを受けて、その気になって、2週間後にはパソコン教室をオープンさせていた。でも、パソコン教室の生徒を集める為に試行錯誤していた私は、1年後にビジネスマッチングの異業種交流会に参加するようになった。そして、またその1年後に今度は、早朝の経営者の勉強会に参加するようになった。いろいろの業種の先輩経営者様とお会いするようになり、私には毎日が学びの日々でした。

そんなある日、ある先輩経営者様から「法人向けの仕事をやってみては?」そのアドバイスは、その後の私の仕事を大きく変えてくれた言葉でした。

それまでのパソコン教室は、個人向けのものでした。それを今度は、法人のお客様向けにするための商品は、ホームページ制作でした。商品の単価もお客様との対応もまったく別ものでした。

経営者の勉強会の折に、名刺を再度お渡しして、「企業様のホームページ制作を賜ります。」とご挨拶をしていると、ポツポツと仕事を頂くようになりました。大きな会社に訪問するときは、とても緊張します。でも、勉強会の先輩社長様が待っていてくれて、気さくにお話を聞いて下さいました。

 

それからは、少しずつですが、法人のお客様が増えていきました。

あるお客様からこんなご要望を頂きました。

「会社のパンフレットも作りたいんだけれど、出来る?」

即答しました。「はい、ぜひ、賜ります!」本当は、やったこともなくて、出来るのかなあ。と思っていましたが。

それからもいうもの、ホームページ以外の受注もどんどん増えていきました。

「看板は出来るの?」

「店舗の内装は出来るの?」

「動画制作は出来るの?」

「ネットショップは出来るの?」

すべてやったことはありませんでしたが、すべて大丈夫です。ありがとうございます!と、お応えしました。

受注を頂いてから、さあ、どうしよう。という状態でしたが、協力会社さんとの提携もできるようになり、実績も積み上がってきました。

その後の弊社の事業は、ホームページ制作だけではなく、トータル販売促進事業が出来るようになりました。

それは、先輩社長様からのひとつのアドバイス「法人向けの仕事をしてみれば?」という一言でした。パソコン教室から法人様向けに転換したことで、弊社の事業は大きく進路を変えることができました。本当にありがたいと思います。

経営者の勉強会に参加するようになって、勉強会そのものよりも、先輩社長様からのアドバイスは、実践的です。