「会社生存率」とは、開業してから会社が生存している率を示したもの。法人設立をしてから生き残る確率を示す数字になります。
さまざまな計算方式や数字が取り沙汰されていますが、中小企業庁のデータを参考にしてみると、平均して1年で約3割、3~5年で4~6割が廃業に追い込まれるという数字が見えてきます。
長年の夢だった開業、多くの資金を投入して事業を立ち上げたにもかかわらず、数年で約半分もの会社が倒産してしまうのです。個人事業主の場合はさらにサイクルが早く、1年で約4割が“閉店”に追い込まれるというデータもあります。
倒産理由No.1は資金のショート
なぜ中小企業や個人事業主が廃業に追い込まれやすいのでしょうか。
売上不振、人手不足、経験不足、技術不足、外部環境の変化等、様々な要因があると思いますが、シンプルに確実なものが、資金ショートです。売り上げがあって、支払う金額がそれを上回れば、確実に事業は回らくなります。
開業するなら、まず「半年分の生活費」を確保してから
「開業前に最低でも半年間分ぐらいは、売上がゼロでも生活できるよう生活費を貯めておくと良いと思います。」
実際には、生活費だけでなく、テナント料、水道光熱費、人件費等は、固定費として毎月の支出になります。固定費を最小に抑えて、黒字化を目指しましょう。