「子供の頃からの夢を実現したい」「得意な分野でビジネスを始めたい」と考える女性が増えています。コロナ禍の影響もあり、仕事の価値観や生活スタイル、生き方に変化が出て来ました。そんな中で女性起業家は増加傾向です。「育児との両立」「開業資金が少ない」などの課題を踏まえた上で、さまざまな希望が叶う仕事を見つけることも可能です。
◇起業スタイル
1.個人事業主
税務署に開業届を提出すると、個人事業主(自営業)となります。1人で仕事を始めるスモールビジネスに向いています。ここからはじめて成長してから法人化を目指すのがおすすめです。
2.法人設立
法人設立は、個人事業主と比べると社会的な信用を得られやすい特徴があります。複数人で起業する場合は、共同代表として法人設立することも可能です。
個人事業主として起業して、収益が増えてきたら法人化に移行する方もいます。利益が増えてくると、法人の方が節税効果が高いためです。ただし、事業に失敗したときのリスクは、個人事業主に比べると高まります。
3.代理店業務
保険会社や広告代理店などの制度を利用して、代理店として起業する方法があります。代理店業務とは、顧客とメーカーの売買契約を仲介する役割です。代理店の収益は、業績による手数料が利益となる成功報酬型です。
会社の知名度を利用できるので、早い段階で売上を確保しやすいメリットがあります。
4.フランチャイズ
フランチャイズは、本部にロイヤリティを支払う代わりに、経営ノウハウや商法利用権を提供してもらうシステムです。個人で起業する
◇ 起業したい女性が業種を決めるときのポイント
1.自分の強みが活かせる
これまで勤務してきた会社での経験や、趣味・特技を活かせる仕事を振り返ってみてください。自分の経験や特技は、あなただけの財産です。
2.小さく始められる
女性が起業するなら、初期費用をどれだけ抑えられるかは大きなポイントです。例えば、店舗を構えるとなると、テナントの保証金、礼金、敷金、改装費など、莫大な資金が必要です。初期費用を抑えるなら「自宅の一部を使う」「パソコン1つで完結する」などの仕事を選ぶと良いでしょう。
3.ランニングコストが低い
また、ランニングコストの低さも大切です。たとえ初期費用が多くかかってしまったとしても、固定費を抑えられれば資金繰りに悩むリスクは低くなります。一般的に、自己資金でランニングコストが最低でも6か月は必要と言われています。
事業を始めてすぐに収益が得られるとは限りません。毎月の費用負担が大きいと、赤字になり事業が行き詰まってしまいます。なるべく少ないランニングコストでできる仕事を選んでみてください。
3.起業したい女性におすすめの職種
1.サロン系
美容サロン系の仕事は、特に女性に向いています。「キレイになりたい」と考える女性の気持ちに寄り添えるからです。サロン系には、以下のような仕事があります。
・エステサロン
・ネイルサロン
・脱毛サロン
・ヘアサロン
・リラクゼーションサロン
2.ネットショップ経営
ネットショップ経営は、実店舗を構えずにお店を持てます。
・ハンドメイドショップ:自分で作った作品を販売する
・プリントデザイン:自分でデザインしたものをTシャツやエコバックにプリントしてもらい、オリジナル作品として販売。
3.教室・セミナー
教室やセミナー系は、自身の経験やスキルを活かして起業したい方におすすめです。
例えば、
・料理教室
・ヨガ教室
・ファッションアドバイザー
自宅の一部で教室を開いたり、オンラインセミナーを開催したりすれば、費用を押さえて起業できます。公のコミュニティ施設を利用すれば、コストを抑えられます。
4.育児系
現在、育児中、または、育児から手が離れた女性であれば、経験を生かして育児系ビジネスを始めるのがおすすめです。育児に悩む母親の気持ちが理解できるからです。
・子育てサロン
・子育てカウンセラー
・ベビーマッサージ教室
5.カフェ経営
飲食店の中でもカフェ経営は、インテリアを好みのデザインにできるのが特徴です。最近の人気のカフェは、コロナ禍を配慮した空間の取り方や、非接触のメニューなどアイディアを駆使した店舗が集客出来ているようです。
6.代行ビジネス
代行ビジネスは、高齢化世帯、各家族世帯、単身世帯など、これからますます伸びる職種と思われます。女性ならではの細やかな気遣いが、ビジネスの成功に繋がります。
・買い物代行
・家事代行
・ハウスクリーニング
さまざまな角度から、女性の起業を考察してみました。起業したいと思うあなたに、何かピンとくるものがあったでしょうか。
逆に、あなただけのアイディアで今までになかった事業を始めたいと思った方がいらっしゃいましたら、それはとても強いビジネスになる可能性が大きいです。