何となく、知っているようで、あいまいになっている言葉。「創業」「創立」「設立」は似た言葉ですが、意味は異なります。
「創業」は、事業を始めたときをいいます。
例えば、あなたが花屋さんを開いたとしましょう。店舗や事務所などの建物がなく、車に花を積んで売り歩いたとしても、それが自分の花屋のはじまりと考えるならば、そのときが「創業」です。
では、「設立」は、法律上の登記がされたときをいいます。
法人としての会社を立ち上げたときには、法律に基づいて商業登記を行います。
個人事業主やフリーランスで働く人は、法人登記はしていないため、「創業」という言葉を使うことはあっても「設立」を使うことはありません。
花屋を例にすれば、個人商店として続けるならば「設立」という言葉は使いません。
規模を拡大して「株式会社四季の花」として法人登記したならば、その日が設立日になります。
「創業」が個人で事業を始めたときに使う言葉に対し、「創立」は組織として事業を始めたときをいいます。
「創立」は学校や団体で使われることが多いでしょう。
事業を開始した日と法人登記した日が同日の場合は「創業」と「設立」は同じ日になります。
「創業」と似た言葉に「創設」がありますが、意味は全く違います。「創設」は子会社や新規事業を立ち上げたときに使う言葉です。
あなたは、創業ですか、法人設立ですか。